進学を希望する学生の皆さんへ

本研究室の大きなテーマは「新しい物質をつくる」ことです。界面の物理学では「物質をつくる」の一歩手前の段階である「物質を設計する」面白さもそこに加わります。そこには新しい現象を生む「宇宙」があるかもしれませんし、物性を新たな機能へと展開させるチャンスが転がっているかもしれません。皆さんの幅広い興味を受け止められるテーマであると思っています。界面物性に楽しくチャレンジしたいという意欲のある方を歓迎いたします。

少しでも「物質をつくる」あるいは「物質を設計する」ことに興味があれば、積極的に相談してほしいと思います。学生実験では「物質をつくる」機会は少ないので、その面白さや難しさが実感しにくいという意見もあるでしょう。私自身も学部生の時は「自分は物質づくりには縁がない」と思いこんでおり、実際に物質をつくり始めたのは博士号を取得した後ですが、それだけに皆さんにアドバイスできることもあると信じています。

物性物理学に対して全般に言えることですが、本研究室で取り組むテーマも学際的な要素を含んでいます。つまり、必要となる学問領域は化学、材料科学、電子工学など多岐にわたります。これらをフル活用して、自分がつくった物質に詰まっている物理の面白さを独占できるのが研究の醍醐味です。物理学を中心とした幅広い物質科学の中で、得意なことや興味の持てることが必ずあるはずです。それを一緒に見つけていきましょう。

大学院で松野研究室を希望される方は、ぜひ一度見学にお越しください。 随時受け付けていますので、ご希望の方は松野までお気軽にご連絡ください。他大学からの進学も歓迎していますので、大学院入試についても合わせてご覧ください。